間質性肺炎の経過において、最も恐怖すべき現象が「急性増悪(きゅうせいぞうあく)」である。数ヶ月から数年にわたって静かに進行していた病状が、わずか数日の間に劇的な悪化を見せる。風邪などのウイルス感染、喫煙、過度なストレスなどが引き金になると推測されているが、明らかな因果関係なしに突然発生することも少なくない。
一度急性増悪を発症すると、肺全体に急激な炎症が広がり、酸素投与や人工呼吸管理を行っても救命率は極めて低い。昨日まで笑顔で話していた人が数日後に帰らぬ人となってしまう背景には、この予測困難な急変リスクが存在する。