歴史の皮肉というべきか。このショッキングなフレーズが全米を揺るがしたのは、今から半世紀以上前、1948年の大統領選にさかのぼる。
当時の第33代大統領ハリー・S・トルーマンは、立法を拒絶し続ける第80回議会を激しく糾弾した。彼は全国を狂おしい熱量で巡回し、「何も行わない議会」と叫び続けることで見事な逆転勝利を収めたのだ。しかし、2026年現在のアメリカ合衆国議会が晒している機能不全は、トルーマンが立ち向かった時代の比ではない。
当時の対立は政策上の路線対立であったのに対し、現代の機能不全は構造的かつ絶望的だ。かつては超党派の妥協が成立した国防権限法やインフラ投資関連法案すら、過激なイデオロギーの踏み絵として踏みにじられている。法案を通すことではなく、「相手の法案を潰すこと」が政治的成果とみなされる逆転現象。議事堂の廊下に漂うのは、妥協を拒絶する拒否権の乱用と、国民不在の政治ごっこに対する絶望感である。