吉本興業のNSC(吉本総合芸能学院)東京校10期生として出会った金田哲と川島章良。コンビ「はんにゃ」を結成した当初、二人が模索していたのは、既存のお笑い枠に収まらない強烈なインパクトだった。放課後の教室で誰もが一度は興じた「意味のない勝負」や「独自のノリ」を凝縮し、舞台用のコントとして昇華させたのがこのネタの原点である。
金田の圧倒的なキレのある動きと狂気的とも言える真顔のパフォーマンス、そして川島のどこか哀愁漂うツッコミと絶妙な間合い。一見すると脈絡のない掛け合いの裏には、緻密に計算されたリズムのテンポ感と、劇場で観客の反応を伺いながら研ぎ澄まされた間の取り方が存在していた。このコントの完成が、若手お笑い芸人としての彼らの運命を大きく変えることになる。