薬物療法は一時的な不安を抑える補助手段として用いられるものの、根本的な解決の柱となるのは認知行動療法(CBT)だ。現在、日本国内の専門外来では「単回集中セッション(One-Session Treatment)」などの新しいプロトコルも注目を集めている。
患者が抱く「この場所に行けば死んでしまう」「絶対に耐えられない」という歪んだ認知(破局的思考)を解きほぐし、身体の緊張をコントロールする弛緩法を組み合わせる。わずか数回のセッションで、過半数の患者が日常行動の制約を大幅に改善させたという報告が相次いでいる。認知の再構成と行動の成功体験を積み重ねることが、脳の神経可塑性を引き出す鍵となる。