日本の切手史を語る上で欠かせないのが、1948年に登場した「見返り美人切手」と、翌年に発行された「月に雁」との相関関係だ。双方ともに切手趣味週間の普及とPRを目的として企画・発行された経緯があり、収集家の間では「昭和プレミア切手の二大巨頭」として並び称されている。
菱川師宣の肉筆画を元にした見返り美人が人物画の美を体現したのに対し、歌川広重の作風を反映した本品は花鳥画の静寂と美を極めた。この2大名作をセットで所有・出品する場合、単体での評価を上回るプレミアム価値が市場で付与される傾向が強く見られる。