2026年7月期、テレビ朝日系で放送された公式リメイク版『六本木クラス』(主演:竹内涼真)。日韓カルチャーの受容性を測る上でも大きな試金石となった本作ですが、オリジナル版との間には明確な演出構造の違いが存在します。
『梨泰院クラス』の魅力は、韓国特有の「チムジルバン文化」「外食チェーンのフランチャイズ競争」や、梨泰院という多国籍・多様性の象徴地区が持つ猥雑なエネルギーにありました。一方の『六本木クラス』では、舞台を六本木に移し「居酒屋みやび」対「長屋ホールディングス」の対決として忠実に翻案。竹内涼真(宮部新役)、平手友梨奈(麻宮葵役)、新木優子(楠木優香役)、香川照之(長屋茂役)という豪華キャスティングが実現しました。
日韓の視聴者コミュニティにおける検証では、以下のポイントで評価が分かれています。
- 復讐の執念とカタルシス:韓国版は1話約70分×16話の尺を使い、セロイの15年間にわたる怨恨と成長を重厚に描いたのに対し、日本版は地上波13話フォーマットに凝縮。テンポ感は向上したものの、宿敵に対する心理戦の泥臭さには差異が生じた。
- 悪役像のアプローチ:ユ・ジェミョンが演じたチャン会長は「静の威圧感」と絶対的権力者の老獪さを滲ませたのに対し、香川照之の長屋会長は「動の圧迫感」と歌舞伎的カタルシスを前面に出した怪演となった。