本作の歌詞において、リスナーの間で最も深く考察されてきたのがサビに登場する「真っ赤なブルー」という逆説的な表現です。赤と青という相反する色彩がなぜ一つの言葉として紡がれたのか、そこにはYUIならではの繊細な心理描写が隠されています。
情景描写としての視点では、夏の夕暮れ時に西の空が真っ赤な夕焼けに染まりつつも、頭上には深いブルーの空と青い海が広がっていく美しいコントラストを表現しているという解釈が有力です。しかし、歌詞全体の文脈を深く読み解くと、それ以上の感情の揺れ動きが見えてきます。
「友達以上の関係に進みたいけれど、一歩を踏み出すのが怖い」という十代特有のピュアな葛藤。燃え上がるような熱い恋心(赤)と、どこか冷静で臆病になってしまう切なさや未熟な青さ(ブルー)が同時に渦巻く心情を、この鮮烈な対比によって見事に表現しています。理屈では割り切れない青春のリアルな機微が、聴く人の心に強く突き刺さる理由がここにあります。