ネット上の情報やSNSの口コミでは、「夏は淡いグレーやベージュが涼しげで最適」「白のインナーなら透けない」といったアドバイスが散見されます。しかし、現場の着用実感として、これは大きな落とし穴を孕んだ誤解です。
実際、汗をかいた際に最も水分による変色(色の濃化)が目立つのは、ライトグレーやパステルカラーです。外回りや通勤ラッシュで背中や脇に生じる水分をカバーするには、撥水・吸汗速乾加工が施されたファブリックを選ぶか、ネイビーやチャコールグレー、あるいは細かい織り柄(バーズアイやマイクロ千鳥格子)を選ぶのが、現場のプロが実践するレディーススーツ汗じみ対策の鉄則です。
また、インナーの透け防止に関しても「白シャツの下には白キャミソール」という定説は光学的に否定されています。皮膚の分光反射率と繊維の透過度を考慮した場合、肌のトーンよりも明るい純白は輪郭が浮き彫りになり、かえって強いコントラストを生んでしまいます。夏用オフィスカジュアルインナーとして最も透けにくいのは、肌の色に近いモカブラウン、スモーキーピンク、濃いめのグレージュです。下着の縫い目がないシームレス仕様かつ吸放湿性に優れたインナーを合わせることで、透けへの不安は完全に払拭できます。