大一番に向けて両指揮官が繰り出した戦術配置も見応え十分でした。バレンシアCFのフォーメーションは強固な「4-4-2」を採用。中盤の2ラインを極めてコンパクトに保ち、レアル・マドリードのインサイドハーフに自由な前を向く時間を与えない徹底したコレクティブディフェンスを敷きました。
対するレアル・マドリードは、中盤の流動性と両翼の推進力を活かした「4-3-3」の布陣で挑みました。事前のレアルとバレンシアのスタメン予想通り、主軸選手が順当に名を連ねたものの、バレンシアの徹底した中央封鎖とハードワークの前にラストサードでの精度を欠く時間帯が散見されました。交代枠を活用した後半の布陣変更によって個の打開力を引き出したレアルの修正力と、組織力で対抗したバレンシアの戦術的完成度が際立っています。