展覧会の核となるのは、日常に潜む「デザインの視点」を五感で解剖する独創的なブース群です。限られた時間の中で絶対に押さえておくべきデザインあ展体験型展示の見どころを紹介します。
真っ先に体験したいのが、番組でもおなじみの「解散!」シリーズを立体空間に落とし込んだインスタレーションです。お弁当や文房具、日用品が細かな部品や食材ごとに極めて精密に分解され、グリッド状に美しく整列されています。「普段何気なく使っているものが、こんなにも緻密な構造でできていたのか」という驚きを、視覚を通じてダイレクトに突きつけられます。
続いて人気を集めるのが、参加型の「デッサン」や「思考のシミュレーション」エリアです。1つの共通のモチーフ(器や日用品など)を、360度異なる角度から囲んで一斉に描き、その場でデジタルスキャンされて壁面に並ぶ仕掛けは圧巻です。「見る位置が変われば、同じモノでもまったく異なる形に見える」というデザインの基本原理を、身体感覚として腑に落とすことができます。
そして、空間全体が鳴動する「体感の部屋」も見逃せません。大画面の映像に合わせて文字やピクトグラムがリズミカルに躍動し、完璧に同期した立体音響が全身を包み込みます。展示を見終えた後には、いつもの街並みや身の回りのプロダクトがまったく違った解像度で見えてくるはずです。