きゅうりの実が大きくならない原因は?黄色く枯れる謎とプロ直伝の対策

きゅうりの実が大きくならない原因は?黄色く枯れる謎とプロ直伝の対策

きゅうりの実が大きくならない原因は?黄色く枯れる謎とプロ直伝の対策についての最新情報をご紹介します。

都市部のベランダや限られたスペースで挑むきゅうりプランター栽培失敗原因を追究すると、特有の環境的ボトルネックが浮き彫りになります。

最大の罠は、コンクリート床の輻射熱による「根の窒息」です。夏季のベランダ床面は50℃近くまで達することがあり、直接置かれたプランター内の地温は容易に40℃を超えます。きゅうりの根は地温25℃前後が適温であり、30℃を超えると根毛が壊死し、養水分の吸収能力が壊滅的な打撃を受けます。結果として、いくら肥料や水を与えても根が機能せず、実が大きくならないばかりか、黄色く枯死する事態を招きます。すのこやフラワースタンドを敷き、プランター底部の通気性を確保することは必須の自衛策です。

さらに見逃せないのが、きゅうり肥料過多と肥料不足の誤認による「つるぼけ」の誘発です。葉が濃い深緑色に変色し、異常に巨大化して内側に巻き込み、つるばかりが猛烈な勢いで伸びているにもかかわらず、花が落ちたり実が太らない現象を「つるぼけ」と呼びます。

きゅうりつるぼけ対策として有効なのは、窒素肥料の完全遮断です。実を大きくしたい焦りから油かすや窒素分の多い化成肥料を投入し続けると、株は生殖(実を育てること)を放棄し、葉茎の伸長だけにエネルギーを浪費します。もし葉が巻き込んでいるのを確認したら、即座に固形肥料を取り除き、リン酸とカリウムを主体とした液肥を規定倍率より薄めて散布し、樹勢のブレーキをかける必要があります。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。