シャーロック・ホームズの記念碑は、ロンドンや日本だけでなく、物語の劇的な転換点や作者ゆかりの地にも建てられています。特にファンにとって特別な意味を持つのが、スイスのマイリンゲンと、スコットランドのエディンバラです。
スイスのマイリンゲンは、名短編『最後の事件』においてホームズが宿敵モリアーティ教授と対決し、共に滝壺へ転落した「ライヘンバッハの滝」の麓にある町です。町中心部のコナン・ドイル広場には、岩の上に腰掛けて物思いに沈むホームズの等身大ブロンズ像が設置されています。周辺にはマイリンゲン・シャーロック・ホームズ博物館もあり、アルプスの壮大な自然と共に物語の世界へ没入できる屈指の名所です。
一方、スコットランドのエディンバラにあるピカード・プレイスには、原作者アーサー・コナン・ドイルの生誕地を示す記念碑としてホームズ像が建てられています。ドイルが幼少期を過ごした場所のすぐ近くに立つこの像は、偉大な作家の想像力から生まれた名探偵が、生みの親の足跡を静かに見守り続けているかのような情緒を感じさせます。