地域密着型メガ店舗の撤退は、利用者にどのような感情と行動変容をもたらしたのでしょうか。SNSのアーカイブや知恵袋、地域掲示板に寄せられた膨大な声を分析すると、単なる店舗閉鎖以上の喪失感が浮かび上がってきます。
当時の利用者が語った証言には、この場所が生活の一部だった実態が色濃く残されています。
「高校のテスト終わりや休日に、みんなでシャトルバスに乗って朝霞のラウワンに行くのが定番の青春だった。スポッチャで身体を動かして、カラオケで打ち上げをして夜帰るコースがもう近場でできないのが本当に寂しい」(地元出身・20代男性) 「休日に小さな子どもを連れて行ける雨の日の遊び場として、朝霞店のキッズスポッチャは重宝していました。近隣に同規模の屋内型スポーツ施設が少ないため、わらび店まで足を伸ばさなければならなくなったのは痛手」(朝霞市内在住・30代保護者)
利用者の声を総括すると、ボウリングそのものへの需要だけでなく、「無料送迎バスによって電車・徒歩組の学生でも手軽に行けたこと」「雨天時でも子どもを安全に運動させられる全天候型スペースだったこと」の2点が、地域住民にとって唯一無二の価値を持っていたことが分かります。