『噂の刑事 トミーとマツ』の劇的空間を完璧に彩ったのが、松崎しげるの魂を揺さぶる歌唱力です。パート1前期のエンディングテーマ「ワンダフル・モーメント」は、疾走感あふれるメロディと伸びやかなボーカルが事件解決後のカタルシスを鮮烈に演出し、レコードセールスでも大ヒットを記録しました。
さらにパート1後期の「愛のバラード」、パート2の「マイ・ラブ・桃色」など、いずれも昭和ポップス史に刻まれる名曲揃い。コミカルな劇中劇から一転、エンディングで流れる叙情的なバラードの数々は、傷つきながらも街の平和を守る男たちの哀愁を際立たせる見事な対比構造を生み出していました。