総務省が公表した最新の「地方公務員給与実態調査」および人事院勧告の動向に基づくと、地方公務員の平均年収は諸手当(期末・勤勉手当、扶養手当、住居手当、地域手当など)を含め、全職種加重平均で約630万〜640万円を推移しています。
ただし、この数値は自治体の財政規模や所在地によって差が生じます。物価水準を給与に反映させる「地域手当」の支給割合が高率な東京都や政令指定都市では、平均年収が700万円前後に達するケースがある一方、地域手当のつかない過疎地域の町村部では530万〜580万円程度にとどまる傾向も見られます。各自治体の基本給水準を国家公務員と比較する「ラスパイレス指数」はおおむね98〜102の範囲で安定しています。
給与面での最大の強みは、景気後退期における耐性の強さです。人事院勧告や各自治体人事委員会勧告を通じて民間大手企業の水準に追随するため、急激なインフレ時には昇給がやや後手に回る側面があるものの、倒産リスクのない絶対的な身分保障が最大の経済的価値を生み出しています。