Q1:高齢者の血圧が一時的に160 mmHgまで上がりました。すぐに救急車を呼ぶべきですか?
A1:激しい頭痛、麻痺、ろれつが回らない、胸の激痛、呼吸困難などの随伴症状(レッドフラッグ)がなく、意識が清明で普段通り会話ができる状態であれば、直ちに救急車を呼ぶ必要性は低いです。まずは薄暗く静かな部屋で15〜30分程度横になり、再度測定してください。それでも高値が数日続く場合や、急激な体調変化を伴う場合はかかりつけ医を受診してください。
Q2:家庭で脈拍や呼吸数を正確に測定するコツはありますか?
A2:脈拍は手首の親指側の動脈(橈骨動脈)に人差し指・中指・薬指の3本を軽く当て、15秒間カウントして4倍(または30秒×2)します。不整脈(脈の飛びや乱れ)を感じる場合は必ず1分間フルで測定してください。呼吸数は「息を吸って吐いて」の1セットを1回と数え、お腹や胸に手を軽く当てて30秒間数えるのが最も確実です。
Q3:パルスオキシメーター(SpO2)の数値が92%と低く出ますが息苦しさは訴えていません。どう確認すればいいですか?
A3:指先が冷たく冷えている(末梢循環不全)、マニキュアを塗っている、プローブが汚れているなどの理由で測定光が透過せず、偽低値を示すケースが多々あります。手を温めてから別の指で再測定し、波形や脈拍表示がリズミカルに安定しているか確認してください。身体を温めて再測定しても93%以下が続く場合や、呼吸が浅く速い場合は医療機関へ連絡してください。
Q4:医療機関への緊急搬送を即座に決断すべき「危険なバイタルサイン」の目安は?
A4:意識レベルの急激な低下(JCS Ⅱ桁以上への悪化)、呼吸数30回/分以上または8回/分未満、収縮期血圧80 mmHg以下の急低下、SpO2が90%未満へ急落、チアノーゼ(唇や爪が紫色になる)の出現などは、いずれも生体機能が限界を迎えている危険なレッドフラッグです。迷わず119番通報を行ってください。