表現の原点は、2009年に大阪で結成されたバンドGEZAN(ゲザン)にあります。当初は関西のアンダーグラウンドシーンで強烈なノイズと狂気を帯びたライブを展開し、2012年に活動拠点を東京へ移転。東京のインディーシーンでも瞬く間に異彩を放ち、中毒的なファン層を拡大していきました。
活動を語る上で欠かせないのが、自ら立ち上げたインディペンデントレーベル十三月(JSGM)の存在です。大手資本に依存することなく、表現の自由とDIY精神を貫くために設立されたこのレーベルは、単なるCDリリースにとどまらず、新しいカルチャーの実験場として機能してきました。
さらに、彼が中心となって開催してきた野外フェスティバル「全感覚祭」は、入場料を「投げ銭制」にするなど、既存の商業フェスに対する強烈なアンチテーゼとして社会的な話題を呼びました。音楽や食、アートを五感すべてで体感させるこのフェスは、彼が掲げる「新しい共同体のあり方」を体現する場となっています。