インターネット上で「ジャパネットクルーズは最悪」と囁かれる背景には、利用者が抱く事前イメージと現場の実態との間に生じる決定的なギャップが存在します。テレビ画面越しに伝えられる優雅なクルーズライフに期待を膨らませて乗船した結果、現実のメガ客船が持つ物理的制約に直面し、強い不満を抱くケースが後を絶ちません。
噴出しているジャパネットクルーズクレームの主な内訳を精査すると、不満の矛先は大きく分けて4つに集約されます。第一に、寄港地へ降り立つ際に発生する長蛇の列です。第二に、ビュッフェ会場における激しい混雑と席取りのストレス。第三に、外国人スタッフ中心の船内サービスに対する戸惑い。そして第四に、天候急変による抜港(寄港地の中止)や荷物配送の遅れといったジャパネットクルーズトラブルです。
とりわけ深刻な悪評につながりやすいのが、寄港地での足止めです。数千人規模の乗客が限られた時間内に一斉に通関や上陸を目指すため、運用が滞ると船内通路に数百メートルに及ぶ待機列が形成されます。足腰に不安を抱えるシニア層にとって、1時間を超える立ったままの待機は苦行以外の何物でもありません。こうした身体的苦痛がトリガーとなり、SNSや掲示板に「最悪の旅行だった」という感情的な吐露が書き込まれる構図が浮き彫りになっています。