台風接近時、最も重要なのは「運休が決定してから動く」のではなく「事前予測に基づいて行動する」ことだ。鉄道各社が実施する計画運休は、乗客の安全確保と設備被害の防止を目的に、台風直撃の数時間から数十時間前にアナウンスされる。これに対し、突発的な強風や飛来物、冠水によって生じる運転見合わせは予告なしに発生するため、行動パターンの切り替えが試される。
備えの第一歩は、スマートフォンでの信頼できる情報源の確保だ。大雨や暴風に関する警報が出た段階で、自身の利用路線がどの程度の風速や雨量で規制対象になるか、目安を把握しておきたい。JR東日本をはじめとする大手事業者は、気象データと連動した運転規制ラインを設けており、早期帰宅やリモートワークへの切り替え判断を促している。危機が発生してから右往左往するのではなく、発令前の段階で予備ルートの確認や宿泊手配まで見据えたロジスティクスを組み立てておくことが、自衛の基本となる。