無洗米を扱う上で、水加減と同等に決定的な影響を与えるのが「浸水時間」です。肌ぬかが取り除かれた無洗米は、外側のデンプン層が直接水に触れるため、急激に水を吸おうとする性質があります。しかし、芯までしっかりと均一に吸水させるには一定の静置時間が必要です。
季節や水温によって適正な浸水時間は大きく変化します。米の内部まで水分を行き渡らせるための基準時間は次の通りです。
- 夏季(水温が高い時期・20℃以上):最低30分(45分がベスト)
- 春・秋(常温・15〜20℃前後):45分〜60分
- 冬季(水温が低い時期・10℃以下):60分〜90分(冷水は吸水が遅いため長めに設定)
ここで注意したいのが「早炊きモード」を使用する際のコツです。多くの炊飯器の早炊き機能は、通常の炊飯工程に含まれる「予備浸水工程」を大幅にカットして一気に強火で加熱します。そのため、浸水させずに早炊きボタンを押してしまうと、ほぼ確実に「芯が残ったパサパサご飯」に仕上がってしまいます。
忙しい時間帯に早炊きモードを使いたい場合は、「炊飯器に入れる前にボウル等で30分以上浸水させておく」か、ぬるま湯(25〜30℃程度)を使って15分ほど吸水させてから早炊きを開始してください。事前の吸水さえ完了していれば、早炊きモードでも十分に美味しく炊き上げることができます。