かつて地域のスポーツ拠点として親しまれてきた古い施設が、ここまで劇的な変貌を遂げるとは誰が予想できただろうか。老朽化が進み、一時は存続すら危ぶまれた時期もあった。しかし、市と民間企業が手を取り合い、まったく新しいコンセプトのもとで再開発がスタートした。完成したスタジアムは、歴史の記憶を継承しつつも、未来志向のデザインへと見事に脱皮している。
コンクリートの冷たさを感じさせない、地元産の木材を多用した温かみのある外観が特徴的だ。スタジアムの周囲を歩くだけで、まるで森の中にいるかのような心地よさを感じられる設計になっている。木漏れ日が差し込むプロムナードは、朝夕のランニングコースとしてもすでに市民に愛用されている。