順位の低迷に悩む自治体がある一方、ここ数年でランクを二桁近く引き上げた自治体も存在します。上位へ躍進した自治体に共通する地域ブランド力の上昇理由を探ると、3つの明確な共通項が浮かび上がってきます。
第1に、「マイクロツーリズムと体験型ガストロノミー(食文化体験)の融合」です。単に名物料理を提供するだけでなく、食材の生産現場を巡るツアーや、星空観察・サウナといった滞在型アクティビティを整備した地域は、来訪者の満足度と口コミ拡散力を飛躍的に向上させました。
第2に、「デジタル起点の尖ったプロモーション」です。マス広告への巨額投資から舵を切り、インフルエンサーとの共創や縦型ショート動画を活用して、特定のZ世代やインバウンド層に刺さる切り口を連続投下した自治体が認知を一気に拡大させました。第3に、「アニメや映画のロケツーリズム(聖地巡礼)の定着」です。一過性のブームで終わらせず、地元商店街と連携した継続的なファンコミュニティ形成に成功した地域が、確固たるブランド価値を獲得しています。