アンパンマンには、ばいきんまん、ドキンちゃん、しょくぱんまん、チーズ、ちびぞうくんなど、魅力的なサブキャラクターが無数に存在します。しかし、「ボケて」における爆発力という点では、カバオくんの右に出る者はいません。
ばいきんまんは「公式の悪役」であるがゆえに、悪事を働かせても意外性が薄くなります。しょくぱんまんやカレーパンマンはヒーロー側の規律があり、崩しすぎるとキャラの原型を失いがちです。一方、カバオくんは「善悪の枠組みの外にいる一般市民」であり、欲望に忠実で、どこか憎めない弱さを持っています。
この「完璧すぎない人間臭さ」こそが、大喜利における自由度を無限に広げています。どんな卑屈なセリフも、どんな暴挙も、カバオくんの顔を通すことで「許される笑い」へと昇華されるのです。