SNSやネット掲示板上では、3月になると「体が熱っぽくてだるい」「喉がイガイガして激痛が走る。これは風邪なのか花粉症なのか」という切実な投稿が溢れ返ります。耳鼻咽喉科の臨床現場でも、感染症を疑って受診した結果、重症の花粉症と診断されるケースが後を絶ちません。
花粉症で花粉症喉の痛み微熱が生じるメカニズムは主に2つあります。1つ目は、鼻粘膜のアレルギー性炎症によって生じた粘り気のある鼻水が喉へと垂れ落ちる「後鼻漏(こうびろう)」です。これにより咽頭粘膜が常に刺激され、炎症を起こして痛みや咳を誘発します。2つ目は、鼻づまりによる口呼吸の常態化です。乾燥した冷たい空気と花粉が直接喉に触れることで粘膜バリアが破壊されます。
微熱(37.0℃〜37.5℃前後)に関しては、体内で大量の炎症性サイトカインが放出されることで体温調節中枢が刺激されて生じます。38℃以上の高熱、強い関節痛、黄色や緑色の粘稠な痰を伴う場合はインフルエンザやウイルス感染症を疑うべきですが、「透明なサラサラした鼻水」「強い目のかゆみ」「日中変動する微熱」である場合は、花粉症の重症化サインと捉えるのが妥当です。