化学合成された不気味な物質というイメージを持たれがちですが、実際に使われている増粘剤の多くは植物、海藻、微生物などの天然由来成分から抽出・精製されています。
代表的なものとして、ジャムのとろみでおなじみの「ペクチン」は柑橘類やりんごの果皮から抽出されます。また、ドレッシングやタレ類に多用される「キサンタンガム」は、トウモロコシなどのデンプンを微生物(キサントモナス菌)で発酵させて作られる多糖類です。このほか、海藻から採れる「アルギン酸ナトリウム」や「カラギナン」、マメ科植物の種子から得られる「グァーガム」や「ローカストビーンガム」などが日常的に使われています。
これらの成分は、国が定めた厳しい規格基準と安全審査(JECFAなどの国際機関による評価を含む)をクリアしており、通常の使用量において人体への毒性や蓄積性は極めて低いと評価されています。