市場が最も恐れるのは「事前の織り込み」と「実際の結果」にギャップが生じるサプライズです。事前の観測報道で利上げが既定路線と見られていた場合、仮に見送られれば急速な円安・株高が進行し、逆にタカ派的なサプライズ利上げとなれば急激な円高と株価下落が引き起こされます。
今回の発表後も、アルゴリズム取引が声明文のキーワードを瞬時に判読し、初動でドル円が急変動。その後、実需筋のフローや個人投資家の損切り注文を巻き込みながら、方向感を模索する展開となりました。ネット上では「株価暴落警戒」を呼びかける声も散見され、特にハイテク株や不動産株のボラティリティが高まる結果となりました。
為替レートが円高方向に振れる局面では、円安の恩恵を受けてきた輸出企業の収益圧迫が懸念される一方、輸入コストの低減によるインフレ抑制への期待感も交錯し、セクターごとに明暗が分かれています。