トップアイドルとして順風満帆に見えた中元日芽香さんですが、2017年に突如として活動休止とグループ卒業を発表しました。その乃木坂46 卒業理由の核心にあったのが、深刻なメンタルヘルスの悪化、すなわち「適応障害」の発症でした。
2021年に刊行された初の自著であり告白本となった『ありがとう、わたし 乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで』(文藝春秋)では、当時の切迫した心境が生々しく綴られています。「完璧なアイドルであらねばならない」という強い責任感と、選抜発表ごとの激しいプレッシャーに晒されるなかで、次第に心身のバランスを崩していったプロセスが赤裸々に語られました。
手記によると、朝起き上がれない、涙が止まらないといった身体症状が現れるなか、医師から下された診断が「適応障害」でした。自らの弱さを認めることへの恐怖や、ファンの期待に応えられない罪悪感と対峙しながら、彼女は「自分を守るための決断」としてアイドルを引退することを選んだのです。