実際に空港のゲート前でオーバーブッキングに遭遇した旅行者たちのリアルな証言を拾い上げると、その反応は「旅慣れた層」と「急ぎのビジネス客」で真っ二つに分かれます。
旅行系コミュニティやSNSに寄せられた利用者の声を見てみましょう。
「羽田空港のゲートでANAのフレックストラベラー募集アナウンス。次の便までわずか1時間半の待ち時間で、現金1万円の入った封筒を手渡された。学生の一人旅だったので、むしろ往復の航空券代が半分浮いて最高の臨時収入になった」(20代・大学生バックパッカー)
「福岡から東京へ向かう重要な商談当日、チェックイン機でエラーが出てゲートで止められた。翌日便を案内されたが商談を飛ばすわけにはいかず、カウンターで必死に交渉して他社便の最終枠へ滑り込み。補償金をもらっても、あの胃の痛む思いは二度と味わいたくない」(40代・営業職)
現場のグランドスタッフの視点では、大型連休最終日の夕方便が最も緊張感の高まる瞬間です。修学旅行の団体や家族連れが集中し、一人客のボランティアが見つからない場合、スタッフは搭乗口で平謝りを続けながら、空席のある他空港経由便(伊丹行きを関西空港行きに変更するなど)を泥縄式で提案し続ける過酷な現場実態が浮かび上がります。