ベルーナドームは、既存の球場に屋根を架設した「半開放型ドーム構造」を採用しています。完全密閉型のドーム球場や完全屋外球場とは全く異なる音響特性を持つため、応援の際には特有の注意点が存在します。
「音が外へ逃げる」という誤解と実際の反響特性
壁面がないため「声が響きにくいのではないか」と誤解されがちですが、実際には巨大なV字型屋根の内壁が絶妙な反射板として機能します。特に外野芝生エリアやスタンド上段から発せられたコールは、屋根に反射してグラウンド中央と内野スタンドへ凝縮された音圧となって降り注ぎます。
コールのズレを防ぐ「ディレイ(音の遅延)」対策
ベルーナドームのような大規模スタジアムでは、ライト側・レフト側の応援団から離れた席になるほど、音の到達にコンマ数秒のタイムラグ(音速の遅延)が発生します。応援に慣れていないファンが陥りがちな失敗は「耳で聞こえた音にそのまま合わせて声を出すこと」です。
これを行うとスタンド全体でコールが後方へ間延びしてしまいます。応援団の太鼓の動きやリードの手振りを視覚的に捉えて先回りして発声することこそが、スタンド全体の統率された爆音を生み出すプロの観戦技術です。