世界各国のニュース速報や国際政治の現場において、呼び方は状況に応じて厳密に使い分けられている。国際連合(UN)や世界貿易機関(WTO)などの公式な場では、当然ながらフルネームまたは略称としての「UK(United Kingdom)」が国際標準だ。
一方で、日本の公的機関や大手報道メディアでは「英国」という表記が多く用いられる。では、私たちが最も親しんでいる「イギリス」という言葉はどこから来たのだろうか。実は江戸時代、ポルトガル語でイングランドを指す「イングレシュ(Inglez)」が日本に伝わり、それが変化して定着した通称に過ぎない。学術的・外交的な厳密さを求める場面では、この言葉が使われないケースがある点にも注目したい。