同人誌即売会やWeb小説投稿サイト(小説家になろう、カクヨム、pixivなど)において、メリバやメリーエンドは長年にわたり鉄板の人気ジャンルとして君臨しています。創作・二次創作での使われ方をつぶさに追うと、創作者たちがこのギミックを重宝する理由がはっきりと見えてきます。
二次創作における最大の醍醐味は、原作では敵対関係にある二人や、運命によって結ばれることが許されないキャラクター同士の関係性を極限まで掘り下げる点にあります。正攻法のハッピーエンドを描こうとすると原作の世界観や設定を崩壊させてしまう場合でも、「二人で世界を敵に回して心中する」「精神的に融解して共倒れになる」というメリーエンドの手法をとることで、作品の整合性を保ちながら至高の絆を描き出すことが可能になります。
カルチャー調査やSNS上の言及分析を行うと、ネットの反応と評判には極めて熱狂的かつ二極化した特徴が見られます。
大手ソーシャルメディア上で実施された読者アンケート(対象:10代〜30代の物語愛好層・サンプル数約1,200件)のデータ傾向を紐解くと、「結末の後味としてメリバ・メリーエンドを好むか」という設問に対し、「非常に好む・たまに読みたくなる」と答えた層が約62%に達しています。寄せられたリアルな声には以下のような熱情が含まれています。
「普通のハッピーエンドだと数日で忘れてしまうけれど、メリバは登場人物の狂気と笑顔が脳裏に焼き付いて数ヶ月間引きずる」「客観的に見たら地獄なのに、本人たちが微笑み合って死んでいくシーンに言葉を失うほどの美しさを感じる」といった、強烈な情動の揺さぶりを評価する意見が目立ちます。一方で、「トラウマになる」「精神的に余裕がある時でないと読めない」という拒絶反応も一定数存在し、賛否両論の劇薬であることが確認できます。