SNS上で異物混入写真が拡散された際のキムチ異物混入に対するネットの反応を分析すると、世論は大きく二つの見解に二極化していました。
一方では、「食卓に出した瞬間に虫が入っていたら強い嫌悪感とトラウマを覚える」「子どもに食べさせるのが怖くなった」といった衛生面への生理的嫌悪感や、メーカーの検品体制を厳しく追及する声が上がりました。食品の見た目に対する清潔意識が世界一高いとされる日本市場において、昆虫の混入は感情的な炎上を引き起こしやすい典型例です。
しかし他方では、農業や食品製造の実態を知る消費者や料理愛好家から、極めて冷静な声も多数寄せられました。「白菜は農作物なのだから、無農薬や低農薬であればあるほど虫が付くのは自然の証拠」「機械でも見つけにくい葉の隙間の虫を100%防ぐなら、農薬漬けにするしかない」「自分も家で白菜を切るときに虫を見かけることがある。メーカーを過剰に叩くのは酷だ」という意見です。
このように、単なるメーカー叩きにとどまらず、近代的な食品加工と自然の農産物が交差する現場の難しさを理解する声が広がった点も、本件の議論の大きな特徴といえます。