小平市内のうどんシーンを牽引するのが、新小金井街道沿いに構える「小平うどん 本店」です。店頭の大きな看板と立ち上る湯気が目印で、週末ともなれば遠方からのドライバーやツーリング客、地元ファミリーで賑わいます。
厨房を覗くと、熟練の職人が大きな釜で極太麺を豪快に茹で上げ、冷水で一気にぬめりを取り除きながら締める様子が確認できます。看板商品の「肉汁うどん」は、豚肉が惜しみなく盛られ、つゆの表面には食欲をそそる脂の輪が浮かびます。麺を一本手繰り寄せて浸し、噛み込むと、小麦の凝縮された弾力とともに豚の甘みが爆発的に広がります。
また、同店で肉汁うどんと双璧をなす人気を誇るのが「カレーうどん」です。スパイスの効いた粘度の高いカレースープは、並大抵のうどんではスープの強さに負けてしまいますが、小平うどんの剛麺であれば真正面から受け止めます。紙エプロンを装着し、スープの飛び跳ねを気にせず豪快にすするのが現地での醍醐味です。
小平市内には本店のほかにも、武蔵野の家庭料理の趣を残す手打ちうどん店や、古民家を改装した落ち着いた雰囲気の店舗など、多彩な実力店が点在しています。それぞれの店が出汁の配合や麺の太さ、小麦のブレンド比率に独自のこだわりを持っており、食べ比べの奥深さも小平エリアの大きな魅力です。