インターネット上では「市販のトリートメントはシリコンだらけで髪に悪い」「サロン専売品を使わなければ美髪にはなれない」といった極端な言説が散見されますが、これらは毛髪科学的な事実と異なります。
まずシリコン(ジメチコン等)は、摩擦低減とキューティクル保護において極めて安全性と機能性の高い成分であり、悪者ではありません。問題はシリコンそのものではなく、自分の髪質やダメージ度合いに対して配合バランスが合っているかどうかです。
サロン専売品と市販品の評判を客観的に比較すると、決定的な違いは「ベース成分の純度」と「ダメージケア成分の配合濃度」にあります。サロン専売品は加水分解ケラチンやヘマチン、ペリセア、セラミドなどの補修成分が高濃度で配合されており、ブリーチ履歴や縮毛矯正による重度ダメージへの対応力に優れています。一方で近年の市販上位モデルも処方進化が目覚ましく、日常的なドライヤー熱や軽度の摩擦ケアであれば十分なクオリティを提供しています。
さらに見落とされがちなのが、お風呂上がりのアウトバストリートメントの使い方です。インバストリートメントが「内部構造の補給」を行うのに対し、洗い流さないアウトバストリートメント(ヘアオイルやミルク)は「ドライヤーの熱からの保護と水分の蒸発防止」を担います。インバスで水分とケラチンを補い、タオルドライ後にミルクやオイルで蓋をするという二段構えのアプローチこそが、24時間パサつきを防ぐ鍵となります。