大阪の街は歴史的に水とともに歩んできた一方で、海抜ゼロメートル地帯を広範囲に抱える構造的な脆弱性を備えています。満潮時刻と台風による吹き寄せ効果が重なった際に懸念される高潮被害は、大阪湾沿岸部にとって最大の懸念材料です。
これに対し、淀川や大和川の河口付近、防潮水門(三大水門など)の遠隔自動閉鎖システムは近年さらにバージョンアップされました。津波や高潮の検知から数十秒で巨大な水門が自動閉鎖され、外海の高波が市街地へ流入するのをシャットアウトする体制が構築されています。しかし、河川の氾濫と内水氾濫が同時に起きる最悪のシナリオにおいては、排水ポンプの連続稼働や自家発電設備の維持が決定的な防衛ラインとなります。