「数年前とは熱気がまるで違う」。射場から約6キロ離れた南種子町の長谷公園で、カメラの三脚を構えていた50代の男性は興奮気味に語る。打ち上げ予定日の数日前から、島内のホテルやレンタカーは一網打尽に埋まり、西之表港へ到着するフェリーは増便されても超満員だ。
島内の飲食店や居酒屋では、宇宙関係者と観光客が肩を並べて安納芋の焼酎を傾ける風景が日常となった。南種子町の経済効果は打ち上げ1回あたり数億円規模に達すると推計されており、過疎化に悩んできた離島にとって、ロケットは文字通り「地域を支える柱」として根付いている。