京都の街を歩くと、観光立国としての華やかさの裏で、地域コミュニティが悲鳴を上げている現実に直面します。とりわけ深刻な打撃を受けているのが、市民の基幹インフラである交通網です。
京都市バスの混雑と住民生活への悪影響は極めて深刻で、京都駅前や四条河原町などの主要ターミナルでは、大型スーツケースを抱えたインバウンドの長蛇の列により、一般市民が何本もバスを見送らざるを得ない事態が常態化しています。地元住民からは「通院や買い物でバスに乗れず、生活が成り立たない」「高齢者が満員車内で押しつぶされそうになっている」といった切実な声が連日寄せられています。
さらに、観光客急増によるゴミ問題の深刻化も街の美観と衛生環境を損ねています。テイクアウト容器やペットボトルが家庭用ゴミ箱や寺社の生け垣に放置される事例が後を絶たず、早朝の清掃ボランティアに頼る地域住民の疲弊はピークに達しています。