「同窓会に来ない人は、現在の生活がうまくいっていないから顔を出せないのだろう」という言説は、昭和から平成にかけて広く信じられてきた典型的なステレオタイプです。しかし、大手調査機関や民間マーケティング会社が実施した近年のライフスタイル調査データを紐解くと、現実は大きく異なります。
20代から50代の男女を対象とした各種意識調査によると、同窓会に案内が届いた際、「毎回参加する」と回答した人は全体の約20%〜30%程度にすぎません。つまり、全体の約7割近くが「欠席」または「気が向いたときだけ稀に参加する」という選択をしています。出席しないこと自体が現代の明確なマジョリティ(多数派)なのです。
データが物語る通り、同窓会に顔を出さない人を「負け組」「生活に困窮している人」と決めつけるのは、実態からかけ離れた偏見にすぎません。むしろ、限られたプライベートの時間や費用を自分の基準で有意義に使いたいと考える、自律的な人々が増加しています。