トリノ五輪から20年が経過した現在、あの舞台で汗を流した選手たちはどのような道を歩んでいるのだろうか。彼らのセカンドキャリアは、日本スポーツ界におけるアスリートの生き方の多様化を象徴している。
- 荒川静香:プロスケーターとして卓越した技術を維持し続けながら、日本スケート連盟副会長に就任。五輪や世界選手権の解説者としても冷静沈着かつ愛情深い語り口で絶大な信頼を集め、指導普及活動の先頭に立ち続けている。
- 高橋大輔:トリノ五輪8位を皮切りに、バンクーバー五輪で日本男子初の銅メダルを獲得、世界選手権制覇を達成。一度の引退を経て現役復帰し、さらにアイスダンスへと転向するなど、前人未到のキャリアを切り拓いた。現在はエンターテインメントの枠組みを超えたプロ表現者として活躍。
- 村主章枝:トリノ五輪で4位入賞を果たしたのち、長年にわたり現役を続行。引退後は振付師・フィギュアスケートコーチとして後進を育成する一方、映画プロデューサーなど表現者としてのフィールドを広げている。
- 成田童夢:激しい挫折と引きこもり生活を経験したのち、アニメ・サブカルチャー関連のイベント企画会社を起業。現在は実業家・講演家として、自身の失敗談とメンタルヘルス回復のプロセスを全国で伝え、若者の自立支援に尽力している。
- 今井メロ:波乱万丈の人生、シングルマザーとしての葛藤を赤裸々に発信。スノーボードのインストラクター資格を再取得して雪上へ復帰するなど、自らの足で人生を再構築する姿が同世代の女性から強い支持を得ている。