写真を挿入した直後、マウスでどれだけドラッグしてもビクともしない、あるいは一行上下にしか移動できない状態に陥るケースがあります。このWord画像動かない原因の9割以上は、Wordの初期仕様である「行内」配置にあります。
写真を選択した際に右上に現れる小さな虹のようなアイコン、これがレイアウトオプションです。初期状態では「行内」が選択されており、Wordは画像を巨大な文字として認識しています。行の途中に数十センチの巨大な文字を強引に割り込ませている状態であるため、自由な位置へ移動させようとしてもカーソルのある行間以外には動かせず、周囲の文章が大きく改行されてレイアウトがバラバラになってしまいます。
この呪縛から解放されるための鍵が文字列の折り返し設定です。画像を右クリックするかレイアウトオプションを開き、配置を用途に応じて切り替えます。特に自由な位置調整が求められる履歴書の証明写真やチラシの挿絵などでは、前面と背面の配置設定のうち「前面」を選択するのが鉄則です。「前面」に設定した画像は文字の流れから完全に独立し、文字を押し出すことなくミリ単位で自由自在にレイアウトできるようになります。
一方で、複数ページにまたがる論文や報告書で画像を特定の段落に追従させたい場合は、アンカーマークの固定を意識しなければなりません。アンカーとは、画像がどの段落に紐付いているかを示す錨(いかり)のマークです。文字を書き足して段落が次のページに送られた際、アンカーが固定されていないと写真だけが取り残されたり、意図しない場所へジャンプしたりする原因になります。右クリックの「その他のレイアウトオプション」から「アンカーを固定する」にチェックを入れておくことで、文章の修正によるレイアウトの崩壊を未然に防ぐことが可能です。