検索エンジンのサジェストで頻繁に見られる「愚地独歩 死亡説」というワード。その発端となったのは、物語初期に描かれた範馬勇次郎との私闘です。
独歩は勇次郎との戦いにおいて、究極の防御技法「三戦(サンチン)」や、攻撃の意志を完全に消し去る「菩薩の拳」を駆使して互角以上に渡り合いました。しかし、激高した勇次郎が背中に「鬼の貌」を浮かべると戦況は一変。右目を抉り取られ、喉笛を突かれ、最後は胸郭を打ち抜かれて心停止に追い込まれます。
この瞬間、医学的には「臨床的死亡」状態となっており、現場に駆けつけたドクター・紅葉による開胸心臓マッサージという奇跡的な蘇生術がなければ、間違いなく命を落としていました。このあまりに衝撃的なシーンが読者の記憶に強く焼き付き、後年になって作品に触れた層の間で「独歩は死んだのでは?」という誤解を生む原因となったのです。
右目を失って隻眼となって以降も、独歩の戦闘力に衰えは見られません。むしろ視界の死角を補うための空間把握能力や、気配を読む感覚は研ぎ澄まされ、後述する数々の死闘を勝ち抜く糧となっています。