3月中旬の週末、朝8時30分の一斉点火を合図に葦原へ火が放たれた。当日は夜明け前から国土交通省 関東地方整備局と周辺4市2町の担当者が合同パトロールを実施。風速や湿度のデータをリアルタイムで照合しながら、実施の最終判断が下された。遊水地周辺では午前中から大規模な交通規制が敷かれ、堤防上の主要道路や遊歩道への車両進入は完全に遮断されている。
風下にあたるエリアでは、細かな灰が雪のように降り注ぐ「降灰現象」が広範囲で確認された。近隣の住宅街や駐車場では洗濯物の屋外干し自粛が呼びかけられ、車体への灰の付着を防ぐシートカバーの装着が目立つ。現地を訪れる見学者は、防塵ゴーグルや不織布マスク、つるりとした化学繊維素材のアウターが必須だ。風向きの急変によって煙に巻かれる危険があるため、現地警備員の指示には即座に従わなければならない。