大空を舞うのは、純国産のジェット噴射機であるT-4練習機だ。中型でありながら極めて高い機動性を誇り、滑らかな曲線を描くスモーク演目は見る者を圧倒する。この精密な操縦を支えているのが、熟練の航空自衛隊パイロット(飛行隊長)をはじめとする精鋭メンバーたちだ。一瞬の判断ミスも許されない超至近距離でのソロ演目やデルタ編隊は、日頃の過酷な訓練の賜物にほかならない。
今回のフライトでは、地域の平穏と飛躍を願う特別フォーメーションが披露される予定だ。爆音とともに頭上を駆け抜けるスピード感は、画面越しでは決して味わえないライブ感を生み出す。コックピットから送られる隊員たちの合図や無線交信の息遣いまで想像しながら見上げると、観覧の興奮は一層深まるだろう。