道枝駿佑を語る上で欠かせないのが、韓国を中心としたアジア圏での爆発的な人気です。映画『セカコイ』のプロモーションで訪韓した際、金浦空港には数千人規模の現地ファンが詰めかけ、現地の主要メディアがこぞってトップニュースとして報じました。
現地では、韓国語で「狂いそう・夢中になる」を意味する「ミチゲッタ(미치겠다)」と彼の名前を掛け合わせた「ミチゲッタシュンスケ」という造語がトレンド入りし、日常会話で使われるほどのバズを生み出しました。なぜ、これほどまでに韓国の若者たちの心を掴んだのでしょうか。その背景には、ビジュアル記号論とファン心理の構造的な親和性があります。
第一に、「少女漫画から抜け出してきたかのような清涼感」です。K-POPアイドルに見られる完成された肉体美やシャープなカリスマ性とは一線を画す、どこか儚げで飾らないナチュラルな佇まいが、韓国の若い世代に「無害でピュアな初恋の象徴」として鮮烈に映りました。
第二に、心理学でいう「アンビバレンス(両面価値)の魅力」です。180cmを超える長身という男性的な骨格を持ちながら、笑うと目尻が下がるあどけない子犬のような表情を見せる。この高低差が、見る者の庇護欲と憧れを同時に刺激するトリガーとなっています。韓国のエンタメ業界関係者からも「日本特有のエモーショナルな質感と、グローバルに通じるスタイルを両立した稀有な存在」と絶賛されており、アジア圏におけるJ-POPスターの新たなロールモデルを切り拓いています。