プライベートを明かさない人と接した際、「自分は警戒されているのではないか」「裏表があるのではないか」と感じてしまう人は少なくありません。心理学において、人間は「情報が欠落している対象」に対して無意識にネガティブな予測を立てる傾向があります。そのため、秘密主義の特徴を持つ人は、本人の意図とは裏腹に「冷淡」「何を考えているか分からず信用できない」というレッテルを貼られやすくなります。
しかし、取材や心理カウンセリングの現場で見えてくる当事者の本音は、周囲の邪推とは大きくかけ離れています。彼らが私生活を語らない最大の理由は「周囲を拒絶したいから」ではなく、「無用な摩擦を避け、自分自身の精神的平穏を守りたいから」に過ぎません。相手を軽視しているのではなく、単に情報の共有に対して慎重すぎる姿勢が、外見上の壁として映ってしまっているのが実態です。