ソーシャルメディア上では定期的に「コストコのピザが値上げで販売休止になるらしい」「大人気のスムージーが突然消えた」といった扇情的な投稿が拡散されます。こうした噂の裏付けを取るため、取材班は複数の倉庫店および関係筋の情報を精査しました。
まず、ピザの販売終了疑惑ですが、これは明確なデマです。真相は、特定フレーバー(例えば「マッシュルームポルチーニ」や「ハワイアン」などの季節限定品)が定番のコンボやチーズと入れ替わるタイミングで、店頭の表示が一時的に切り替わったことを、利用者が「ピザ全体の販売終了」と誤認・早合点したケースがほとんどです。ホールピザの焼き上げラインはフードコートの心臓部であり、これを停止することはビジネスモデル上あり得ません。
次に、新商品スムージー現在の流通状況についてです。スムージーが「終売になった」と騒がれる背景には、コストコ特有の厳格な在庫管理サイクルが存在します。いちご、マンゴー、白桃、ポメロ(柑橘系)など、その時々の一次原料の調達状況に合わせて完全に売り切り型で運用されているため、事前の告知なく翌朝から別フレーバーへ切り替わることが日常茶飯事です。ファンが愛飲していたフレーバーが予告なしに消える現象が、「スムージー自体の取りやめ」という尾ひれのついた情報に変質したと考えられます。
そして、最も問い合わせが多く、法的なトラブルにも発展しかねないのが会員証なし購入方法をめぐる誤情報です。ネット掲示板や古いブログ記事には「幕張店や広島店などの屋外型フードコートなら非会員でも誰でも買える」という情報がいまだに残存しています。しかし、2026年現在の運用ルールにおいて、非会員のフリー利用は完全にシャットアウトされています。
屋外に窓口がある店舗を含め、すべての決済端末および受け渡し窓口で会員証(物理カードまたは公式デジタルメンバーシップカードのQRコード)の提示およびスキャンが徹底されています。かつて許容されていた「同伴者による代理購入」の抜け穴も、セルフレジ導入とカメラ認識による厳格化で塞がれました。非会員が正規にフードコートのメニューを口にする手段は、現役会員と同伴して会計を委ねるか、コストコ再販店や提携フードデリバリーが手数料を上乗せして配送する二次流通を利用する以外に存在しません。