大晦日の風物詩として2006年から2020年まで15年連続で放送された「笑ってはいけない」シリーズ。毎年のようにネット上で「今年こそ復活か」と噂が浮上しますが、その実現には複数の現実的障壁が立ちはだかっています。
第1の要因は、放送倫理・番組向上機構(BPO)による「痛みを伴うことを笑いの対象とする演出」に対する審議強化です。ケツバットやお仕置き執行といった定番フォーマットが、近年のコンプライアンス基準において厳格な見直しを迫られています。第2に、出演者陣の年齢的・肉体的負担です。主要メンバーが50代後半から60代を迎える中で、24時間拘束の過酷なオールロケを敢行することは安全管理上も極めて慎重な判断が求められます。
日本テレビは「笑ってはいけない」休止後、『笑って年越したい!笑う大晦日』や『ぐるナイ おもしろ荘 大晦日SP』などの年末特番後継番組を編成してきました。しかし、かつて記録した世帯視聴率15〜17%前後という驚異的な数字には届いておらず、局内外から「ガキ使ブランドの特番再登板」を望む声が根強く残っているのも事実です。地上波での完全再現ではなく、配信限定コンテンツや形を変えたスピンオフとしての復活シナリオが現実的な選択肢として議論されています。