フォーマルなお祝いだからこそ、熨斗(のし)や表書きのマナーは確実に押さえておく必要があります。還暦は「一度きりの長寿祝い」ではなく、「人生の新たなスタート」「何度あっても良い慶事」とされるため、水引には「赤白の蝶結び(花結び)」を用いるのが正しい作法です。一度きりのお祝いに用いる「結び切り」と間違えないよう注意してください。
表書きは「御祝」「祝還暦」「寿還暦」「感謝」などが一般的です。目上の方に対して品物を贈る場合、現金をそのまま包むことや、スリッパ・靴などの「踏みつけるもの」、時計・筆記具などを「もっと精進せよ」という意味合いで個人から単独で贈ることは、厳格なマナー上では避けるべきとされてきました。ただし現代では、実用的な高級文具等は本人の希望があれば大変喜ばれるため、親しい関係性であればメッセージカードを添えて意図を丁寧に伝えることで十分カバーできます。
心に響く還暦祝いメッセージ文例
【父親・母親へ(子どもから)】
「お父さん(お母さん)、還暦おめでとうございます。これまで家族のために全力で支えてくれて、本当にありがとうございました。いつも若々しく元気な姿は、私たちの自慢です。これからも趣味や旅行を思い切り楽しんで、健康第一で素敵な毎日を過ごしてください。心からの感謝を込めて。」
【職場の上司・先輩へ(部署一同から)】
「〇〇部長、還暦のお誕生日を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。いつも温かく的確なご指導をいただき、部下一同深く感謝しております。健康に一層ご留意いただき、今後とも変わらぬご活躍とご指導を賜りますようお願い申し上げます。」