薬が効かない高血圧の罠?原発性アルドステロン症の症状と完治への道

薬が効かない高血圧の罠?原発性アルドステロン症の症状と完治への道

薬が効かない高血圧の罠?原発性アルドステロン症の症状と完治への道についての最新情報をご紹介します。

多くの患者が最も気にする「この高血圧は根本的に治るのか?」という問いに対する答えは、「片側性であれば手術により治癒・劇的な改善が可能であり、両側性であっても適切な薬でコントロールできる」となります。

【片側性副腎腺腫の場合:腹腔鏡下副腎摘出術】
原因が左右どちらか一方の副腎にある場合、第一選択となるのが腹腔鏡下副腎摘出術です。お腹に数箇所の小さな穴を開けて病変側の副腎を摘出する低侵襲手術で、入院期間は5日前後、術後の回復も早いのが特徴です。手術を受けた患者の約30〜50%は降圧薬が完全に不要(完治)となり、残る患者でも内服薬の数を大幅に減らし血圧を良好に保つことができます。

【両側性(特発性過形成)の場合:MR拮抗薬による薬物治療】
左右両方の副腎からホルモンが出ている場合は、手術ではなく内科的治療が基本となります。過剰なアルドステロンの受容体をブロックする「ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬」が中心的な役割を果たします。代表的な薬剤であるエプレレノン(商品名:セララ)やスピロノラクトン、近年処方例が増えている選択的MR拮抗薬エサキセレノン(商品名:ミネブロ)を用いることで、過剰なアルドステロンの毒性を抑え込み、脳・心臓・腎臓の保護を図ります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。