伝統ある商学教育の灯を守り続けてきた学校法人津曲学園。その舵取りを担う井尻昭夫学長のもと、同校は抜本的な教育ICT改革へ踏み切った。「岡山商科大学キャンパスDX推進プロジェクト」と名付けられたこの構想は、紙ベースの業務や縦割りだった学内システムを一本化し、学生一人ひとりの学修データを一元的に可視化することを掲げている。
しかし、DXという言葉の響きの良さとは裏腹に、レガシーシステムと最新クラウド基盤の統合には摩擦が付きまとう。学務部門と情報システム室が連日対応に追われる背景には、数千人規模のアカウントを一元管理するセキュリティ基盤の再構築という難題がある。変革の痛みとしてのログイン障害。それは教育現場のデジタルシフトが避けて通れない通過儀礼とも言える。